こんにちは
YUMIAKIです。
今回は、「【新目健治先生・トレードアイディアマスターズ】プロトレーダーが使う9つの場所の情報」について書きたいと思います。
Contents
プロは事前に損益を知っている
前回の記事で、トレードアイディアを作成すればメンタルの影響を防ぎながらトレードできる事を書きました。
「カレンダーを見る」重要性と「環境認識」が必要な事を感じられると思います。
前回の記事はこちらです。
【新目健治先生・トレードアイディアマスターズ】トレードアイディアは何がすごいのか
今回は、この内容で書ききれなかった詳細な損益と利益のポイントの決め方を書きたいと思います。
損小利大という言葉をよく聞くと思います。
確かに正しいですが、具体的ではありません。
プロは価格を決めて、損益がわかっているトレードをしています。
上にある記事の内容だけでは具体的な価格が定まらなかったと思います。
それを決める為の「9つの場所の情報」が存在します。
僕達はこの内、3つ以上の場所の情報が重なる時だけトレードしています。
それでは1つずつご紹介します。
①ラウンドナンバー
切り数とも言います。
端数が無い数字ですね。
ドル円で言えば、100円、110.5円、111円など50pips単位で考えます。
ニュースでも切りの良い数字を越えたりすると報道されるくらい注目されています。
それだけ市場参加者が意識しているという事です。
先日、NYダウも史上最高値を更新しました。
ニュースや新聞の見出しも「28000円を超えて史上最高値!」とか言われたり、書かれます。
実際は2019年12月12日に28132.05円を付けた訳ですが、そんな細かい端数はどうでも良い訳です。
重要なのは28000円を越えたのかどうかです。
これから29000円や30000円になるかもしれませんが、報道のされ方に注目してみて下さい。
色々な事に気づくはずです。
②意識されるレベル、ギャップ
意識されるレベルとは①の切り数になっている事もあります。
例えば、ドルフラン(USDCHF)の1.0です。

上の画像を見て頂くと1.0を長期間なかなか越えられていません。
よく見て頂くと普段は見ない週足で表示しています。
これだけの期間に越えられない数値を気にしないトレーダーはいません。
ポンドドル(GBPUSD)の1.30もそうですし、ちょっと前のユーロドル(EURUSD)の1.133も同様です。
その数値を中心に価格が上下しており、長期間意識されるレベルでした。
あまり発現しないですが、既にわかっているレベルがあるので、その付近に価格が近づくと機能しやすいです。
また、ギャップとはチャート上に現れる「すき間」のことで、「窓」とか「空(くう)」とも言います。
売値と買値に大きな差があるときに起こります。
ギャップはFXでは週明けの月曜日の朝6:00~7:00など相場が始まる時間に見られる事が多いです。
FXは通貨取引の為、株などに比べると窓明けして価格のついていない状態にはなりにくいです。
つまり、「窓埋め」というすき間の開いた価格になる可能性が高いです。
動きがわかるなら利用するのが良いですよね。
窓明けには2つあります。
1つ目はトレンド方向の窓明けです。
特徴としてはトレンド方向の窓は埋めにくいと言われています。
これはアップトレンドが続いている場合に、さらに上の価格で始まる事です。
これは通貨需給を考えればわかります。
トレンド方向には多くのトレーダーが同じ方向に注文を出している為、価格が下がりにくい状態になります。
その為、トレンド方向の窓明けは時間がかかる事が多いです。
2~3日、1週間、長いと2~3年なんていう窓もあります。
窓埋めの動きにもやり方があるので、また別の機会でご紹介したいと思います。
2つ目は逆張り方向の窓明けです。
特徴としては、トレンド方向の窓明けに比べると早く窓埋めの動きになる事が多いです。
なぜなら本来の方向と逆に窓が開く為、逆方向に注文が入っていないからです。
そうなるとトレンド方向にすんなりと動きやすい状態が発生します。
早いと5分なんて事もあります(笑)
ほとんどが1時間や半日、かかっても2、3日で窓埋めを完了する事が多いです。
窓は夏枯れ相場で流動性の落ちている8月によく見られます。
③抵抗ライン
越えられないラインとして意識される直近のラインです。
日足でなかなか越えられていない価格は多くのトレーダーに意識されます。
え?日足だけなの?と思う方もいるかもしれません。
日足レベルで意識されるラインは下位足のローソク足でも当然意識されています。
しかも上位足の影響の方が強いので、わざわざ時間足を短くして上下の動きに惑わされる必要は無い訳です。
④サポートライン
下支えとして意識される直近のラインです。
③の抵抗ライン=レジスタンスラインとも言いますが、こちらの反対ですね。
どちらも時間経過と共に変わるので、このポイントの切り替えが出来ないと勝てません。
なぜなら自分が仕掛けたポジションの優位性が判断できないからです。

上のドル円の画像を見て下さい。
109円にラインが引いてあります。
直近の期間ではサポートとレジスタンスが切り替わって意識されているラインだとわかると思います。
さらによく見て頂くと多くのトレーダーに意識されているので、109円付近ではヒゲが連発しています。
上でも書いたように、上位足でこの動きなので、短期足でトレードしていると上下に揺さぶられているはずです。
そうなるとアップトレンドなのかダウントレンドなのかわからなくなります。
これだけでなく、同じように上位足で環境認識していないと短期足で混乱する事はよくあります。
環境認識は日足レベルで確認する事をおススメします。
そして、どの価格を推移して来たか理解する事で自分のトレードを優位にできます。
⑤斜めのライン
斜めのライン?トレンドラインじゃないの??と思うかもしれません。
これには理由があります。
株式などのトレードではトレンドラインと呼べると思います。
それは価格に値付けの根拠があって、相場に参加しているトレーダーが価値を付けて行くからです。
まさしく流行りのように決まった価格で推移します。
しかし、FXの場合は何度も言いますが、通貨に決まった価格はありません。
多くのトレーダーが認識しているから一時的に機能しているという表現が正しいと思います。
そこにはトレンドでは無く、心理描写のような価格だったりします。
株式と違って適正な価格、割安感などが無いからです。
例えばアップトレンドだとして、ドル円が100円だったら右肩上がりの価格で推移するはずですよね?
でも次に101円で買ってくれるトレーダーが必ずいる根拠がありません。
このように書くとわかると思います。
その為、3回以上当たって機能していれば、短期的に斜めのラインが機能していると判断します。
②や③に比べると機能しずらいので、強く意識されているのが明らかな場合には利用します。
⑥マルチタイムフレーム
③でも書きましたが、チャートは上位足の影響を受けます。
日足レベルで見られた場所の情報は15分足でも意識されます。
だからこそ、環境認識は日足レベルから見ます。
逆に15分足から判断するとわからなくなります。
例えば、15分足ベースでドル円の100円を2、3度なかなか超えないと意識しますよね?
でも、それが日足レベルがダウントレンドで、サポートラインだったとしたらどうでしょうか。
15分足で考えていると、高値ブレイクで買って行こうとしてしまうはずです。
なぜなら、そこまでは強いアップトレンドを見せているからです。
しかし、実際には日足レベルのサポートラインだった為、上位足での戻り売りのポイントだったりまします。
上位足の方が下位足よりも多くのトレーダーが仕掛けている為、この場合は勝ち目がありません。
この内容がわかるとスイングトレードが出来れば、スキャルピングやデイトレードがわかるようになるという意味が理解できると思います。
これはかなり重要です。
なぜなら仕掛ける場所と手仕舞いするべき場所が事前にわかってしまうからです。
この需給が読めれば、不用意にどこまでも利益を伸ばそうとしたり、含み損を抱えたりしなくなります。
初めてこの事実を知った時は「だからプロトレーダーは負けないトレードを続けられるのか」と納得しました。
⑦移動平均線
移動平均線ほど奥深い物はないでしょう。
Moving Average=MAとも言います。
なぜ奥深いのか。
ただの価格を平均化して推移を線で結んだだけだろ?
そうです(笑)
じゃあ、あなたは何日の移動平均線をどのように利用していますか?
シンプルだからこそ解釈が人によって異なります。
3MA、5MA、20MA、50MA、75MA、100MA、200MA、300MA…
どれが正しいのでしょうか?
僕達は62EMA、144EMA、200MA、800MAです。
EMAは誤植ではなく、Exponential Moving Average=指数移動平均の事です。
計算方法がMAとは異なり、トレンドの動きをMAより反応しやすくします。
この数値は、この後出てくるフィボナッチ数列を用いて算出した物になっています。
でも本当は何でも良いんです(笑)
20MA、100MA、200MAでも大丈夫です。
800MAだけは譲れませんが。
移動平均線を見る時に一番重要な事は実は数値じゃありません。
確かにこれまで推移してきた平均値なので、抵抗やサポートとして機能する事もあります。
しかし、これまで書いてきたように決まった価格での売買は無いので必ずではありません。
移動平均線は現在のチャート状況を視覚的にわかりやすくしてくれる目的で使います。
移動平均線で表示すると各数値のラインが規則正しい並び順になっているか、上向き、角度、ライン同士の近さ、クロスしているかどうかなど様々な状態を知らせてくれます。
多くのインジゲーターで仕掛けてくるテクニカルトレーダーが使っている元となるデータはローソク足です。
つまり、移動平均線では相場の状態とテクニカルトレーダーの仕掛けを見極める為に使っています。
重要なのは多くのトレーダーがどのように環境認識しているかです。
それがわかるなら味方にすれば勝ちやすくなりますよね!
⑧フィボナッチ
前回の記事でも適度な戻りの部分で書きました。
【新目健治先生・トレードアイディアマスターズ】トレードアイディアは何がすごいのか
MT4のフィボナッチツールには5種類あります。
この中で使うのは「フィボナッチリトレースメント」と「フィボナッチエキスパンション」の2つです。
フィボナッチはここまで書いてきた場所の情報の中で、唯一自分でチャート上に引く必要があります。
その為、「どこからどこまでで引いたらいいかわからない」という疑問が圧倒的に多いです。
簡単に書きたいと思います。
いつ引くのが正しいのか、タイミングについてです。
フィボナッチリトレースメントはどこまで戻るのかわからない時に使います。
つまり、押し目買いや戻り売りしたい時の目安に使います。
フィボナッチリトレースメントはどこまで行く可能性があるのか見い出す時に使います。
つまり、持っているポジションをどこまで保持するか検討を付ける為の目安に使います。
どちらも過去から未来に対しての高値安値で引きます。
フィボナッチは面白いように機能しますが、これだけを過信してはいけません。
あくまで直近の価格から算出された目安である事を認識する事が重要です。
フィボナッチだけでは目安に過ぎないので、大きな資金のトレーダーが付けたい価格までの道のりで、必ずオーバーシュートする時が出てきます。
そもそも、その数値だけでキッチリと動くなら誰も負けません。
あくまで場所の情報の1つであるという事を頭に入れてい置いてください。
⑨ピボットライン
これはデイトレーダーが利益確定の目安として使っているラインです。
スイングトレードで仕掛けても、急な動きで価格が推移する事があります。
そんな時はピボットを目安に利確して、戻りで入り直す方が資金効率が良いです。
場所の情報としては、あくまで短期的なトレードの利用がメインなので、これもあまり使用しません。
急な動きの目安としては機能するので、その場合のラインとして考えておくくらいで大丈夫です。
まとめ
・プロトレーダーは9つの場所の情報を利用して、トレードする前から損益を知っている。
・勝ちトレーダーは9つの場所の情報から需給を読み解くので、負けない。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。
ここまで9つの場所の情報について書いてきました。
実はまだまだ書ききれない内容があります(笑)
これは日々進行するチャートに対して、文字では限界な部分があります。
youtubでも今後動画をアップしますので、楽しみにしていてください。
冒頭に書いたように、9つの場所の情報の内、3つ以上の場所の情報が重なったポイントで仕掛けると勝ちやすいです。
当たり前ですよね?
各ポイントを理由に仕掛けているトレーダーを3倍も味方にしたトレードをするからです。
この場所の情報さえ見い出せれば、BUY、SELL、TP、SLの価格がわかりますよね?
後は資金に対する適切なロットサイズを計算して仕掛けて行くだけです。
もし、今までトレードの経験がある方は自分がどの時間軸で、何を根拠にこれまでトレードしていたか考えてみて下さい。
負けているトレードには必ず理由があります。
傷口をえぐるようで嫌かもしれませんが、なぜ負けているのか考えてみて下さい。
負けている理由がわかれば、それをやらなければ勝てるようになりますよね?
本当に誰でも勝ち続けるトレーダーになれます。
これまでの自分のトレードに根拠はあったのか、ぜひ検証してみて下さい。
これからトレードを始める人は実際にトレードする気持ちで検証してみて下さい。
正しい考え方とチャートの見かたが出来れば、これまで負けていても必ず勝てるようになります。
今回の記事を何度も読み返して、ぜひマスターして下さい。